2014年4月25日金曜日

私の護衛艦レポート in YOKOSUKA(2)

(前回からの続き)
入口近くで「あしがら」のパンフレットをもらい、いよいよ乗艦。
こうやって艦橋を正面から見上げると、やはりこの大きさに圧倒される。前のセルは、対空ミサイルと対潜水艦用のアスロックミサイルを発射する垂直発射装置。

主砲の砲身がやたら長い。首が痛くなるくらい上を見上げてようやく全体をとらえることができた。

よく見ると、太平洋戦争当時の戦艦や巡洋艦、駆逐艦みたいに防水用の布(?)をつけている!

護衛艦のプラモデルを作るとき面倒なのが通行帯の塗装。
プラモデルだと甲板の色より少し濃いめのグレーで塗装するが、実際には色は同じでも梨地(滑り止めのため表面がザラザラに加工されている)になっているので、色が濃く見えるだけで色は同じグレーだ。
これからは気にしないで同じグレーで塗装しようかな。


こちらは隣の「ちょうかい」の主砲。「あしがら」とはタイプが異なり、砲身も短い。


短魚雷発射管。右舷にも3基装備されている。

対艦ミサイルは左右に3基づつある。

近くに立っていた乗組員の方に、若い女性が対艦ミサイルを指さして何か質問してた。
その女性のあと、今度は私がその乗組員の方に、下の写真の左上のアンテナのようなものをさして、「あの丸い輪が重なっているものは何ですか」と聞いたら、「あれは電波をとらえる装置です」と教えてくれたが、そのあと「いやー、みなさん専門的な質問をしてきますね」と言って笑っていた。

それにしても、このイベントに参加しているのは、意外にも若い女性が多い。
家族連れやカップルが圧倒的に多かったが、若い女性ひとりで来ていて、熱心にカメラで写真をバシバシ撮っている人を何人も見かけた。
ちょうど「あしがら」に乗艦するときには、「あしがら」のパンフレットを見ながら、「わー、イージス艦だ」と言って喜んでいた若い女性の2人組もいた。
軍艦マニアも男だけの世界ではなくなったようだ。

これは現在では使用しなくなったヘリの格納庫。

そしてヘリ甲板の右舷側にある管制室。

「あしがら」の後ろにも護衛艦。
右から「はるさめ」「あたご」、そして一般公開していた「こんごう」。


もともと訓練のために横須賀に集結したので、カレーグランプリには参加していない護衛艦も多く停泊している。
遠方には「てるづき」「あきづき」も。
対岸は米海軍基地なので、その右隣りの2隻は米海軍のイージス艦だろうか。


こちらは「いせ」。堂々たる空母の風格が感じられる。



「ちょうかい」の隣に停泊していた「くらま」。
この丸みを帯びた主砲に懐かしさを感じる。


これだけ護衛艦が集結すると壮観だ。およそ20隻は横須賀基地に集まっていただろうか。

お昼のカレーにありつけずに護衛艦めぐりをすること2時間。
おなかも空いてきたし、足も疲れてきたので、ここで会場を出て遅めのお昼を食べることにした。
カレーが品切れになることは想定していたので、どぶ板通りのネイビーバーガーの店をいくつかピックアップしておいた。ところが、どぶ板通りまで行ってみると、昼食時はとっくに過ぎているのに、どの店の前にも待つ人たちの長い行列。
これではいつになったらネイビーバーガーにありつけるかわからない。
どうしようかと思ったが、胃袋はすでにハンバーガーを受け入れる体制になっていたので、横須賀ショッパーズプラザにもどり、モスバーガーに入ることにした。
ここでも「ご注文の品ができあがるまで20分ほどかかります」と言われたが、座るところはあったので、席について友人に護衛艦の写真つきのメールを送ったりしていた。

注文したのはリッチモスチーズ。


これで胃袋も満ち足りたし、護衛艦もこれでもかというほどたくさん見ることができたので、私は心地よい潮風に吹かれながら横須賀線のホームに入っていった。〈Y〉
(この項終わり)